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8月1日焙烙灸祈祷会

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御祈祷される住職と焙烙灸を受けられる皆様

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お話をされる辻内先生   お経本の話をされる住職

8月1日午後1時より、恒例の焙烙灸(ほうろくきゅう)祈祷会が厳修されました。

焙烙灸祈祷会とは、ほうろく(素焼きのお皿)を頭に乗せ、頭頂部のツボ(百会)にお灸を据え、これにより夏バテ封じ等無病息災を祈願する法要です。住職の祈祷と共に、頭上のもぐさに火がつけられ煙の立ち込める中、多くの皆様、頭頂の熱いのを我慢しながらの焙烙灸でした。ツボを刺激した後、大広間で胡瓜のお吸い物をいただき水分補給をいたしました。皆様が無事にこの夏を乗り切られることをご祈念いたします。

また今回は初めての試みとして東洋医学の見地から、横浜市内で鍼灸院 愛院(あいん)を開院されておられる、鍼灸師の辻内敦先生に、ツボ(経穴)に関するお話をしていただきました。少しですが理解できたように感じました。また御希望者の方々には施術もしていただきました。有難うございました。合掌

 

ツボ(経穴)とは?

ツボとは専門的には経穴(けいけつ)と言います。東洋医学では、「気」の存在を前提として身体をめぐる無形のエネルギーを「気」、「気」の流れる道を経絡(けいらく)と呼びます。ではツボ(経穴)とは何かと言うと、経絡と言う道に主要な場所があり、駅で言えば、特急が停車する大きな駅です。これをツボ(経穴)と呼びます。各々のツボ(経穴)には「気」が集まり易いと同時に、悪いものや「気」の停滞(邪気)も集まり易い性質があるために、治療でも非常に有効なポイントとなります。ツボ(経穴)は身体中に無数に存在します。

 

ツボ(経穴)の使い方について

病気になったり、身体に変調が出たりする時、その原因の多くは内臓の不調によって起こると東洋医学では考えます。不調は「気」の流れの変調となり、経絡の状態やツボ(経穴)の状態もそれに伴い異常を示します。鍼灸治療はツボ(経穴)の状態を徹底的に調べることにより、身体内部の状態を知り、ツボ(経穴)を整えることによって、遠隔的に内部を整えると言った方法をとります。それが鍼灸治療とツボ(経穴)の関係です。つまり、ツボ(経穴)を揉んだり叩いたりすると言うことは、「気」の流れを動かして内臓を刺激する試みに他なりません。

 好転反応について

自己治癒力が高まり、健康を回復する過程で身体から老廃物(体毒)が排出されるために様々な症状が出ます。自己治癒力が高まった結果、体内にあった老廃物(体毒)の排泄症状が出ること、強くなることを好転反応と言います。この好転反応(=排泄症状)は熱や湿疹、下痢や軟便、耳だれ、鼻血、唾液、汗など人によって様々です。また物質的な老廃物だけではなく、心の老廃物の排泄も生じることがあります。過去の抑圧した感情が出てきて、悲しみ、怒り、イライラ、落ち込みなども好転反応と言えます。症状が改善に向かう途中に、揺り戻しもあります。人の身体には恒常性と言う現状の生命を維持しようとする働きがあるからです。

 
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