


6月1日 月例祈祷会を厳修致しました。
法要前には法華経の中に説かれる例え話「三車火宅」のお話をさせて頂きました。
お経文というと、「尊い」「神聖」などのイメージをお持ちの方が多いと思われますが、実際に経典を開いてみますと、

↑これらの漢字は実際にお経典に書かれている害虫らです。
世間様のイメージされる「お経」からは想像のつかないような、文が沢山出てきます。
これらは魑魅魍魎、害虫を意味しこられの害虫は我々の煩悩、いわゆる人間として生まれたからに必ず誰しもが持ち合わせてしまう心の底に眠る粗悪さの多さを意味します。
お経文の中にはこれら魑魅魍魎、害虫が500以上います
と説かれています。
これら沢山の魑魅魍魎の潜む家が火事になっていてそこに住んでいるのが、
衆生=我々だ。と説かれています。
しかもその火事や魑魅魍魎がいることにすら気づかずに悦楽に浸っていると説かれているのが火宅の由来です。
そして、その極悪な窮地から巧みな方便を用いて救ってくれるのがお釈迦様でありお題目ですよ。
と説かれているのが三車家宅の喩になります。
教え的な面では、お釈迦様の用いた「巧みな方便」、「大白牛車」にスポットを当てなくてはいけないのかも知れませんが、今回は我々の心の奥底に潜む「煩悩、粗悪の多さ」に視野を当ててお話させて頂きました。
合掌 善隆 記