5月1日 月例祈祷会

 

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世の中が自粛中の今、お寺でも檀信徒様に集まって頂く月例御講法要は自粛させて頂いております。ですが、自粛中の今も毎月の御講日の同時間には中道家家族のみでいつも通りの形で法要を営ませて頂いております。私たちにできることは、自粛と感染予防とただただお経をあげて祈るのみです。先日4月28日は立教開宗といい、我が祖師、日蓮聖人が初めて「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えられた日です。宗門の誕生日とも言ってよい日に「世界疫病蔓延」という現状になっている現在、一時間お題目を唱え感謝御礼の気持ちを捧げましたが、やはり頭の中を過るのは「感謝<コロナ(不満、愚痴)」です。GW明けの6日までと決められた緊急事態宣言も「伸びるのでは?」と騒がれておりますし、人々の自粛によるストレスの矛先も自粛中に営業しているパチンコ店や飲食店を罵るというような、発散方法に変化していっているとも見受けられ、自粛の我慢の糸も切れかけているのも世間の現状かと思います。こうした最中、私たち仏教者はどのような行い考えをしたら良いのか、お寺の運営など、全てに関して悩まされますが、これも一つの御修行と捉えて向き合っていけたら、と思う次第であります。

「力を合わせて乗り切りましょう」のような有りがちなフレーズはあまり使いたくありませんが、いまはこのフレーズ以外に思い浮かぶ言葉が中々でてきません。「お墓参り」という外出の口実で、お寺に来て頂いても良いと思ってます。寺の者に愚痴をこぼしてもらっても結構です。「三密揃わないお寺の庭でお話ししましょう」というのが私なりの檀信徒さんに掛けられる言葉かなあ、と考えております。

 

合掌 記 善隆

 
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