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3月1日 祈祷法要

3月1日、祈願会法要が厳修され、御遺文「妙一尼御前御返事」を拝読、解説をいたしました。

「妙一尼御前御返事」
夫れ信心と申すは別にはこれなく候。妻の夫をおしむが如く、夫の妻に命をすつるが如く、親の子をすてざるが如く、子の母にはなれざるが如くに法華經・釈迦・多宝・十法の諸仏・菩薩・諸天善神等に信を入れ奉りて、南無妙法蓮華經と唱えたてまつるを信心とは申し候也。しかのみならず『正直に方便を捨て』『余の經の一偈をも受けざれ』の經文を、女のかがみをすてざるが如く、男の刀をさすが如く、すこしもすつる心なく案じ給うべく候。                             等々日蓮在御判 南無妙法蓮華経
「現代語訳」
一体信心というのは、特別にこれといって難しいものではありません。妻が夫をいとおしく思うように、夫が妻のためには命をすてるように、親が子を捨てないように、子供が母親から離れないように、法華経・釈迦・多宝・十方の諸仏・菩薩・諸天善神に信を入れて、南無妙法蓮華経と唱え奉ることを信心というのです。それだけではなく、法華経方便品の「正直に方便を捨てて」また法華経譬喩品の「乃至、余教の一偈をも受けざる有らん」の経文を、ちょうど女の人が身から鏡をはなさないように、また男の人が刀をいつもさしているように、瞬時も捨てないで考え実行していきなさい。

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